“カミサマ”の側近である魔法使いの2人が住む箱庭には、画家と小説家が住んでいます。
僕たちの能力は2人で一対。
兄のエイドは、僕たちの作品の姿を創り出す事が出来ます。
彼が描き終わり、筆を置くと、
作品は呼吸を始め、キャンパスから飛び出していくのです。


僕と同様に、彼にも制約があります。
彼は、既に存在する物は描けないのです。

創作する事は出来るのに、風景や肖像はどうしても描けないのです。
故に彼は自らの作品を残す事も出来ず、
彼の工房には作品が飛び出した後の白紙が残るのです。


しかし彼は、僕の頬を撫で、微笑むのです。
「僕は不幸せではないよ」と。


29th Mar, 2007
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