箱庭の唯一の扉は、たった一人の青年兵が守っている。
オレの名前は、ケビン。「イーヴィサス族」の生き残りだ。
「イーヴィサスの悲劇」は知ってるだろ?
戦争で勝利をもたらしたのに、危険と判断されて殲滅させられた、って。

オレは“カミサマ”に拾われて、兵隊に入ったんだ。
正規の試験を受けた訳ではないけど。
だって、そんな事をしたら兵隊が全滅しちまうじゃないか。


オレの仕事は、アンタ達が箱庭から逃げないように監視する事と、
外からの箱庭への侵入者を始末する事だ。
深夜に断末魔が聞こえても狼狽えないでくれよ。
何たって「奇跡の兵器」と呼ばれた戦闘種族だからな。
人殺しほど得意な事はねぇんだよ。


あ、“カミサマ”から「殺しさえしなければ何をしてもいい」って言われてんだ。
おかしい?知るかよ。オレは学がないし深く考えない質なんだよ。
まぁ、暇人同士仲良くやろうぜ。


28th Aug, 2007
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