“ イ ー ヴ ィ サ ス の 悲 劇 ” の 舞 台 裏

~ 第一幕 ~



思い出したくもない。
あの日、“カミサマ”は、私達の限界に挑戦した。


「近い内に戦が起こる。その為に、最強の兵隊を創れ。」

  無茶な注文だ。
  兵器ならまだしも、兵士を創れと仰るか。
  私達は神ではない。人を創る事は出来ない。

「ならば人の姿をした兵器を創れ。それなら出来るだろう。」

  嗚呼、なんと残酷な事を。
  その者達は、機械でもなく人でもない存在に成るではありませんか。
  そのような哀しい存在を創り出してまで、戦に勝利なさりたいのか。

「貴様等は国の事情など考えるな。私の命に従ってさえすれば良い。
 これ以上逆らうようなら、金糸雀の首を捻ってもいいのだな。」

  貴方はなんて卑怯なのだろう。
  そのような事を言われて、断れる筈が無いでしょう。


愛しい歌姫を失うのと比べたら、
私達の腕を不徳に汚す事など構わない。


そして私達は、戦闘種・イーヴィサス族を創り出した。




17th Jan, 2009

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