人形達の対話

主にツイッターで呟いた設定のメモログ

「ロボットは人間に危害を加えてはならない」「但し相手が人間でないならその限りではない」
「ロボットは人間の命令に従わなくてはならない」「但しその解釈は私の回路に委ねられる」
「ロボットは自分の身を守らなくてはならない」「但し我々の命は主のそれと比べてあまりにも軽い」
ドールハウスではお嬢様の食事はアルジーが考えてる。執事だから。お嬢様のリクエストを元にバランス取れるように。料理人はいないのでアルジーとケイティで作ってる。精密動作が得意なRG型は料理もある程度なら出来る。
大佐の家は料理人がいるのでレオは食事に関与しない。執事の仕事には「銀食器の管理」って項目があるけどレオとしては「そんなものはメイドロボットに磨かせておけ」と考えてる。RG型は器用だけど金属の扱いは傷つけあうので苦手。
「君達はservantだと思っていましたが、君の言っている事はむしろslaveではないですかね」
「slaveとは生命ある道具のことだろう。何か間違いでも?」
「これはこれは…君の口から“生命”なんて言葉が出てくるなんて!」
「貴様と言葉遊びをするつもりはない」
「自我をもつ機械は存在しうると思いますか?」
「…君達は随分自意識過剰だと思うがね」
「我々がもつのは命令への絶対服従と客観的な状況判断能力だけですよ」
「その判断を選択するのは自我では?」
「常に最良を選択するようプログラムされているだけに過ぎません」
人間の耳の形は独特だというのをどこかで聞いたのでロボ使用人達は耳だけは機械を見せて区別しやすくしている。 ただしマネキン型とか「人に近い見た目が必要」なタイプのやつは耳も人型。代わりに他の部分に機械を残す。
人工皮膚は必要な部分にだけ付けられる。手入れが面倒だから。 マスターの肌に触れる機会があるメイド型は多め。逆にバトラー型は少ないけどアルジーは仕事の範囲が多いので場合によっては手袋。レオはそういうことはヴィヴィアンにやらせるから素手。
「アルジーもケイティもずっと私と一緒に生きてくれるわよね!」
「勿論ですお嬢様」「私もそれを望んでおります」
「(そして恐らくその約束を破られるのはお嬢様自身です)」
「私の昔話で宜しければお話致しましょう。
本当はエルジェお嬢様に仕えているのは私が一番最初なのです。
奥様は遺伝子を研究されていてお忙しかったので、私と数体のナニーロボットで小さなお嬢様のお世話をしておりました。
アルジーは元々旦那様にお仕えしておりました。
バトラー型ですから、旦那様にお仕えするのが自然でしょう。レオもそうじゃありませんか。
ただ、ある日から急にお嬢様のお世話もするようになりました。
「ご主人様がそう命令したから」と話していましたわ。
旦那様がお仕事でお屋敷を離れることが多くなったので、その分お嬢様のお世話を頼まれたのかもしれません。」
「マスターの事を説明しろと?
いくら低能なお前でもマスターが軍部一の科学者だという事くらい知っているだろう。
現在軍で使用されている機械兵器はマスター率いる科学部隊とジーン・ロボティクス社の共同開発によるものが殆どだ。
そう。ジーン・ロボティクス、我々を開発した会社だ。
我々ロボットサーバントシリーズの産みの親であるジーン博士は、マスターのご友人であった。
博士亡き今、一人娘のエルジェベト・ジーン嬢の後見人になったのもそれ故だろう。
あのお嬢様はあまり深い事情は知らないようだが…」
「そうそう、あの時計の男は、ジーン・ロボティクスの一科学者が開発したオートマタなのだが、あまりにも不可解な技術で動いているから、きっと悪魔が魔法で動かしているんだと言われてるんだ。
なにせ我々が開発される前に作られているんだからな。
開発したのは…女性だったが……名前は何といったか……。
あのポンコツに聞いてみるんだな。答えないだろうが。
あぁしかし、確かマスターがその技術を聞き出してジーン博士と研究して、我々の開発に至ったらしい。」
「ケイティは今でこそ旧型ですが、お嬢様がお生まれになる1年前に開発されたので、その当時としては最新型だったんですよ。
過去のシリーズではナニー型やクリーン型など専門職しか扱っていなかったので、ケイティのようにあらゆる雑務ができるメイド型は革命的だったんです。
ただし、あらゆる事ができる反面、あらゆる事を判断する回路までは持っていませんでした。
そういった人工知能の開発は我々RG型の頃に完成されて来ましたから。
だからケイティは仕方なく能力を抑えているのです。
お嬢様を傷付けないように腕力を。お嬢様を悲しませないように会話を。
彼女こそお嬢様のための存在です。ケイティが壊れたらエルジェお嬢様まで壊れてしまう。」
「例えアルジーでも、お嬢様を傷付けるのは許しませんよ」「私がお嬢様を傷付ける訳ないでしょう」「私にとってご主人様はエルジェお嬢様だけですが、アルジーにとってもそうだとは限らないので」「…私はバトラーロボット、家長に仕えるのが当然です」「だから警告しているのです。旦那様がお戻りにならない以上、アルジーはお嬢様の本当の執事にはなりえません」「酷いことを言いますねケイティ。これでも私はご主人様より、エルジェお嬢様を守るように、と仰せつかっているのですよ」「ならば何故エルジェお嬢様を、ご主人様と呼べないのですか?」
「アルジー、仮に君の主人がどうしようもない人間だったとして、君は主人を正すことはできるかい?」
「いいえ。私にとって重要なのはご主人様の善悪ではなくご主人様の制御ですから」
「成る程君らしい答だ。機械的だね」
「お言葉ですが、それでは貴方は天使と敬愛するご自身の製作者を糾弾できますか?」
「…いいや。彼女を否定することは私を否定することだ」
「その考えと私の考えに何か大きな違いがありますでしょうか?私は愛情等というものは理解しかねますが、貴方も同じく理解出来ないでしょう」
「つまり?」
「我々は主人への忠誠心をインプットされているだけで、それが善だの悪だの愛だの言うのは見当違いだということです」
「君からそんな酷い言葉が聞けるとは思わなかったよ」
「ご冗談を。私を機械的だと評価したのは貴方ですよ?」